№799 ルカ19：8

　ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」

＊コメント
徴税人の頭ザアカイは、木に登ってイエスを見ようとしていたが、イエスの方から声をかけられ、「今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」との思いもかけぬ言葉をいただいた。彼は喜んでイエスを家にお迎えした。そのザアカイの口から、自分でも思ってもみなかった言葉が飛び出したのである。強欲な徴税人の頭の回心である。

私たちの一生においても、このような劇的な回心、心の転換が起こる。それは神の恵みである。悔い改め、回心とは、古い自分が死んで、新しい自分が生まれることであって、信仰を賜るとき、このような事態が伴うのである。何も起こらず、知らぬ間に信仰に入っていた、ということは、まずあり得ないことである。